500億円強程度のショボい増加額の2018年度防衛費予算を、過去最大と大々的に報じるマスコミ

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    JUGEMテーマ:経済全般

     

     2018年度予算が、2018/03/28の夜、参院本会議で自民、公明などの賛成多数で成立しました。今日は2018年度予算について意見したいと思います。

     

     下記は読売新聞の記事です。

    『読売新聞 2018/03/28 18年度予算成立、一般会計97兆円…過去最大

    2018年度予算が28日夜、参院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で成立した。

     政府・与党は、新年度の制度改正への対応などで月内成立が不可欠な法案の処理を急ぐ。安倍首相は同日の参院予算委員会で、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書改ざん問題について、全容解明に全力を挙げる考えを強調した。

     18年度予算の一般会計総額は97兆7128億円。6年連続で過去最大を更新した。安倍内閣が看板政策に位置づける「人づくり革命」や「生産性革命」などの関連予算を盛り込んだ。具体的には、待機児童対策や教育無償化などに力を注ぐ。防衛関連では、北朝鮮による脅威の高まりを踏まえ、ミサイル防衛態勢の強化などで過去最大の5兆1911億円を計上した。(後略)』

     

     

     上記の通り、過去最大の97兆円を超えるとして、2018年度の予算と税制改正関連法案が、3/28に参議院本会議で自民党・公明党などの賛成多数で可決成立しました。一般会計予算の概要は下記の通りです。

     

    (出典:財務省ホームページに掲載資料「平成30年度予算のポイント」のP6「主要経費別内訳」から引用)

     

     

     一般会計の歳出総額は、97兆7128億円で、これは6年続けて過去最高を更新です。2018年度予算は、子育て世代を支援するほか、中小企業の事業継承に対しても税を優遇するとのことです。

     

     また上表の通り、社会保障費は32兆9732憶円で、2017年度比4997億円の増加です。防衛費も5兆4191億円で、社会保障費と同様に過去最高を更新。もちろん、防衛費は北朝鮮情勢を踏まえてのことであり、過去最大更新というのは至極妥当です。

     

     防衛費で重要なのは増加幅です。1.3%増で500億円強の増加なのですが、500億円って本当にこれで十分なのでしょうか?

     

     例えば、F35戦闘機を1機購入するのに150億円程度かかります。ロイター通信の記事では、昨年度日本が値段交渉して値切った結果、150億円切ったとのこと。また2017年5月にはイージスアショアで1基700億円〜800億円、サードで1000億円という記事も出ています。

     もちろん全体は、5兆1911億円ですが、北朝鮮情勢や中国の尖閣諸島・南沙諸島の問題を考えれば、増加幅をもっと大きくしてF35の購入資金に充当して、多くの機数を購入したり、日本が国産の戦闘機を開発できるようにするための研究開発費を増やすなど、いくらでも需要はあります。

     

     にもかかわらず、実際は500億円程度の増加幅で1.3%の増です。これはショボいとしかいいようがありません。

     

    <三菱重工の小牧南工場で組み立てられたF-35Aステルス戦闘機>

     

     F35はマルチロールといわれ、戦闘機としての機能だけでなく爆撃機としての機能も有する戦闘爆撃機です。ステルス性能もあるため、敵機に発見されにくい。日本ではGHQが占領してから、日本で飛行機が作れないようにしたこともあり、かつては航続距離が長く、早さもスピーディーなゼロ戦(三菱零式艦上戦闘機)を作っていたにもかかわらず、現在は戦闘機が作れません。

     

     将来的には日本でも戦闘機が製造できるようにするべきだと思うのですが、自国で作れない以上、米国のロッキード社から買うしかありません。500億円の増加幅となれば、例えばF35を20機買おうとすると1兆円かかることとなり、防衛費予算実績5兆円の中でやり取りしようとして他の予算を削るという話になってしまいます。プライマリーバランス黒字化目標がある限り、必ずそうなります。

     

     500億円という増加幅は、明らかに議論の桁が違う話で、とても理性がある考え方とは思えないという批判があってしかるべきです。ところがマスコミの報じ方は歳出が過去最大と報じるだけ。中身を理解していないのでは?という疑義を持たざるを得ません。

     

     そして歳入の方では、国の財政の多くが借金に依存しているという意見も出てくるでしょう。とはいえ、予算の概要の通り、国債発行額は前年度を下回っています。安倍内閣はもとより、前の内閣から着実にプライマリーバランスを改善し続けているのです。

     

     政府のプライマリーバランスが改善しているということは、民間のプライマリーバランスは悪化します。要は政府が民間からお金を吸い上げ続けているということになるからです。

     

     

     というわけで、2018年度の予算案成立について、マスコミの報じ方の問題点を取り上げ、防衛費予算の増加幅が500億円強というのは、極めてショボいという旨を指摘させていただきました。


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