イージスアショア2機の導入について

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    JUGEMテーマ:北朝鮮問題について

     

     

     今日は、北朝鮮ミサイルに対応し、安倍内閣が閣議で、地上配備型イージスアショア2基を導入したニュースについて触れます。

     

     下記は、2017/12/19に掲載されたブルームバーグの記事です。

    『ブルームバーグ 2017年12月19日 10:33 JST 北朝鮮ミサイルに対応 イージスアショア2基導入を閣議決定

     政府は19日の閣議で、米国製の陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)2基の導入を閣議決定した。北朝鮮の核・ミサイル開発の進展を受け、弾道ミサイル防衛能力の抜本的な向上を図るのが目的で、陸上自衛隊が運用する。

     小野寺五典防衛相は10日の記者会見で、北朝鮮の弾道ミサイルへの対応について「一刻も早く、全国を常時・持続的に防護する能力を抜本的に強化させ、国民の生命、わが国の領土・領海・領空を守り抜く」と強調。来年度予算案に地質・測量調査、施設の基本設計などで約7.3億円、今年度補正予算案でも関連経費を可能な限り盛り込むよう調整していることを明らかにしていた。
     イージス・アショアはイージス艦に搭載している迎撃ミサイルを陸上で展開させるシステム。北朝鮮のミサイル発射に24時間の監視体制が必要となる中、海上での運用と比べて隊員の負担を軽減できるなどの利点がある。

     共同通信によると、防衛省は12日、イージス・アショアの取得費は1基あたり1000億円弱と自民党の会議で説明した。米国のトランプ大統領は11月の日米首脳会談後に行った共同会見で、日本が米国から軍の装備品を購入するよう促した。安倍首相は北朝鮮情勢が緊迫化する中、ミサイル防衛体制強化のために米からさらに装備品を購入していくことになるとの見通しを示していた。』

     

     

     上記の通り、閣議で2基自衛隊に導入することを決めました。

     秋田県、山口県、両県の陸上自衛隊の演習場が配備の候補地となっておりまして、2017年度の補正予算、2018年度の本予算に関連費用をそれぞれ計上して、導入に着手する模様。2023年以降の運用開始を目指すとしています。

     

     北朝鮮の脅威に対して弾道ミサイルの防衛の体制強化を急ぐという状況になっています。そもそも北朝鮮のミサイルの脅威についてですが、ミサイルが発射された場合の到達可能範囲について、ブルームバーグが紹介していますので、下記をご参照ください。

     

    <北朝鮮ミサイルの到達可能範囲のイメージ>

    (出典:ブルームバーグ)

     

     

     上記とは別に、ミサイルの軌道の種類と状態の種類についてまとめた図が下記です。

    <ミサイルの軌道の種類と状態の種類>

     

    <ミサイルの軌道の種類>

    ●ロフテッド軌道

    ●ミニマム・エナジー軌道

    ●ディプレスト軌道

     

    <ミサイルの状態の種類>

    ●ブースト・フェーズ

    ●ミッドコース・フェーズ

    ●ターミナル・フェーズ

     

     一応、ディプレスト軌道や、ミニマム・エナジー軌道で撃たれた北朝鮮のミサイルについては、日本はSM−3(スタンダードミサイルスリー)をイージス艦から放って迎撃することにシミュレーション上では成功しています。SM−3はブースト・フェーズの状態で迎撃します。

     

     韓国にはこうした能力がありません。加えて、ターミナル・フェーズのときに迎撃することができないため、米軍の力を借りて、サード(=THADD)を配備しました。サードは英語スペルで「THADD」となっていまして、Terminal High Alutitude Area Defence の頭文字を取って、THADDとしています。Teminalは、まさにターミナル・フェーズからきています。

     

     さて、小野寺防衛大臣は、「我が国は常時持続的にミサイル防衛ができることになる」とコメントし、弾道ミサイルの防衛能力の抜本的向上が図られると導入の意義を説明されています。

     

     ところが大変残念なことに、ロフテッド軌道でミサイルが撃たれた場合、弾道ミサイル迎撃システムでは迎撃できず、対処できません。結局、敵基地攻撃能力を持つために、巡航ミサイルを買おうとしていますが、巡航ミサイルを日本が保有して、ロフテッド軌道のミサイル発射を、発射前にミサイル攻撃する以外に方法がありません。

     

     

     というわけで、今日はイージスアショア導入についての記事をご紹介しました。残念ながらロフテッド軌道で撃たれた場合は防御できないため、衛星で事前にロフテッド軌道での発射を察知して、事前に先制攻撃するしか方法はありません。敵基地攻撃能力を保持することについて、憲法9条違反と主張する人もいます。とはいえ、閣議で憲法9条2項の交戦権に該当しないと決めてしまえば、憲法改正せずとも敵基地攻撃能力を持つことは可能です。閣議決定さえすれば予算を付けることも可能。このときプライマリーバランス黒字化目標があるために、財務省が「わかった!わかった!北朝鮮問題は大変だから敵基地攻撃能力保持のための予算は付けてあげるよ!そのかわり公共事業は減らします!」みたいなことがあると、経済に悪い影響を及ぼします。プライマリーバランス黒字化目標を破棄した上で、敵基地攻撃能力を持つことが、憲法9条2項の交戦権に該当しないということを、閣議決定していただきたいと強く思うのです。


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