発展途上国に対する支援について

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    JUGEMテーマ:経済全般

     

     今日は、先進国と発展途上国の違いについて意見したく、発展途上国に対する支援(食品ロス対策と資金援助)について述べます。

     

     食品ロスという言葉を聞いたことがあるでしょうか?よく、食べ物が余って捨てなければならないとなったときに、「こんなに食べ物を捨てるのはもったいない。この食べ物を内戦で苦しむシリアの貧しい人々に届けられれば、人々は上に苦しまなくて済むのに。」とか「アフリカの難民に日本の余った食料を届けることができれば、多くのアフリカの上に苦しんでいる人が救えるのに。」と思ったことがありませんでしょうか?

     

     私は、その価値観について否定する気はありません。ただ、現実には、日本の余剰食糧を飢えに苦しむ国々に送ったところで問題解決はしません。単に餓死するのが今日でなく、明日に延びたというだけの話です。

     貧しい国を救いたいと、真に思うのであれば、その国の国民たちが自分たちの需要、自分たちが必要な物・サービスを、自分たちで生産可能な状態にしなければなりません。

     食料援助を否定する気はありませんが、それだけでは解決策にならないわけです。

     

     例えば、現在のシリアでいえば、政府軍と反政府軍とISが入り混じり、血みどろの内戦が続いています。悲惨な内戦が続く中、シリア国民が生産性向上のための投資をできるでしょうか?

     内戦が続いている状態で、シリアの国力強化のための生産性向上の投資を、国家であれ企業であれ、できるはずがありません。まずは内戦を終わらせる必要があります。

     

     その上で、インフラ投資などを支援し、シリア国民が自分たちの需要を、自分たちの供給力で満たせる経済力(=国力)を取り戻すことを助けることこそ、飢えに苦しむ人々を救う真の解決策であると考えます。

     

     また、生産性向上をサポートするとして、資金援助は、それほど役に立ちません。もちろん外国から必要な資源や資材を購入する資金として、資金援助するという考え方はあります。とはいえ、お金は生産設備、交通インフラなどの資本強化に使うべきであり、「お金で食料を買ってプレゼントする」では、短期的には助かっても、中長期的に飢えに苦しむ人々を救うことはできません。

     

     ましてや刻一刻と腐敗が進む食料を提供したところで、1日の飢えをしのぐのに役に立つに過ぎないわけです。だいたい、それ以前の問題として、内乱が継続しているシリアにおいて、どれだけ多額の現金を支援したとしても、必要な人に必要な食料を届けるということは不可能です。

     

     経済力がある国とは、生産性が十分に高い国であり、それは国力が強い国を意味するとも考えられます。生産性が十分に高いのは、過去から継続的に投資を蓄積してきたからです。経済力が大きい国は、国民が豊かに暮らせ、餓死の恐怖から解放されています。

     

     日本国民が飢えの恐怖から解放されているのは、お金があるからではありません。過去の日本国民が投資(株式投資や不動産投資を除く、インフラ投資や設備投資や人材投資)をした結果、日本の生産性が向上したからなのです。

     

     そう考えますと、シリアやアフリカ難民に対する真の支援とはどうすべきなのか?皆さんにもわかるかと思います。

     シリアでいえば、内戦を終わらせ、交通インフラや生産設備を整備し、シリア国民の生産性が高まる手助けをする必要があります。シリア国内で生産された農産物が、消費者市場に届けられるように、バリューチェーンやロジスティクス(=物流網)を整備し、かつ国内産業が必要とする資源などについて、外国からの輸入を可能な状態にするのです。

     破壊された生産設備や物流網を復活させて、シリアの人々が以前と同じように物・サービスの生産ができるようにし、さらに投資や技術支援によって、シリア国民の生産性を向上させます。

     そこまでやって初めて、シリア国民は餓死から解放されるのです。

     

     

     というわけで、今日は発展途上国に対する支援について私見を述べました。飢えから人々を救う、あるいは国力増強させるという点で考えた場合、多額の資金を援助したとしても、問題解決にはなりません。また食料を援助したとしても、餓死するのが数日先に延びるだけであり、根本解決になりません。

     解決策は国力強化を支援することであり、生産性の向上のためのインフラ投資や技術投資、それが自国でできなければ、先進国が支援する、それこそが発展途上国を救う真の解決策であると、私は考えます。


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