御用学者ならぬ御用財界人

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    JUGEMテーマ:消費税増税

     

     以前、御用学者を批判した下記記事を掲載しました。

    財政諮問委員会メンバーから御用学者を外すべき!

    安倍政権が犯した最悪の間違い!=デフレに関する認識の誤り

     今日は「御用学者ならぬ御用財界人」と称し、財界人に物申したく意見します。

     

     

     先月7/13から2日間にわたり、経済同友会のセミナーが開催されました。そこで提言がまとめられ、提言の中で、安倍政権は知りいつの変動を恐れず財政健全化に取り組むべきとし、予定通り消費増税を実行することなどを求めています。

     経済同友会の主なメンバーの発言として、お二方の発言を取り上げます。

     

    ●商船三井(証券コード:9104)の武藤会長

    「GDPが増やせれば、借金をしてもイイという極めて姑息な一時しのぎの指標。」

     

    財政の骨太方針に、藤井聡氏の働きかけによって「政府の負債対GDP比率の低下」が入ったことを受けての発言です。

     

    <我が国の政府の負債の推移(1872年〜2002年)単位「10億円」>

     

    上記は、明治5年からの政府の負債の推移です。即ち「”いわゆる”国の借金」です。

    本ブログで何度も取り上げている通り、「国の借金」は間違い。政府の負債(Government Debt)です。

    日本政府の負債は、1872年(明治5年)から見れば、3000万倍以上です。

    商船三井の武藤会長の「GDPが増やせれば借金を増やしてもイイという姑息な・・・」というのは、明らかに間違い。

    GDPが増やせれば、借金を増やして全く問題ありません。

    明治5年から3000万倍になっている事実について、ぜひとも商船三井の武藤会長にご説明をお伺いしたいです。

     

     

    ●東京海上ホールディングス(証券コード:8766)の隅会長

    「社会保障を調整するか?消費税で賄うしかないということは、みんなわかっている」

     

     この時点で、隅会長は全くご理解されていません。政府で使うお金は、増税で賄うべきという発想、この家計簿的な発想こそが間違いで諸悪の根源。

     通貨発行権を持つ日本政府がデフレで困っているわけであり、通貨発行の余地がそれだけ大きいということ。だから、普通に建設国債でも赤字国債でも何でもいいので、通貨発行して政府支出すればいいです。

     ところが、家計簿的な発想から頭が離れないために、政府支出で負債を増やすという発想が持てないのでしょう。

     

     さらに、「国民にどんな危機が来るか?」と発言をされておりまして、こちらも「具体的にどんな危機が来るの?」とお聞きしたいものです。

     

     おそらく日本が財政破綻する可能性が高いと信じ込んでいるわけです。日本には存在しない財政破たん問題を、勝手に信じ込んで間違った発想・発言が飛び出ているわけです。

     円建て100%の国債で、日銀が金融緩和で国債を買い取っていて、実質的に返済しなければならない借金が、どんどん消えているという現実を知らないのでしょうか?知っていて目を反らしているのでしょうか?

     

     私は、こういう人々に、経済同友会を名乗って欲しくありません。「経済」同友会というくらいなので、経済についてアカデミックな議論がされるのかと思いきや、レベルの低いダメダメ集団。御用学者ならぬ御用財界人集団と言えます。

     

     そもそも、商船三井の武藤会長が「GDPが増やせれば借金を増やしてもイイ=きわめて姑息な一時しのぎ」と発言されていますが、財政健全化のルールは、政府の負債の絶対額を定めているわけではなく、政府の負債対GDP比率の引き下げです。

     「政府の負債対GDP比率の引き下げ」が”グローバルの定義”であるため、GDPが増えれば、借金が増えて何ら問題ないのです。

     

     

     というわけで、今日は7/13から2日間にわたって開催された経済同友会セミナーで、主要財界人の発言について取り上げ、御用学者ならぬ御用財界人と称して、批判の論説を述べさせていただきました。政府の負債問題については、財界人であろうと、学歴・職歴・資格に関係なく、知っている人は知っていて、知らない人は知らない。

     現実は知らない人がほとんどです。それがゆえに、いつまで経っても正しい政策が打たれず、デフレから脱却できず、我が国の虎の子の供給力を毀損して国益を損ね続けているという事実を、多くの人々に気付いていただきたいと、改めて思うのであります。


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