人手不足解消のためのインフラ整備とAI進化支援

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    JUGEMテーマ:人手不足

     

     今日は、AIが進化していくことで、人手不足がどのように解消されていくか?について意見したいと思います。

     

     厚生労働省が5月の有効求人倍率を発表いたしました。

     今回発表された数値は1.49倍という数値、これは1974年2月以来、43年3か月ぶりの高さなのですが、これを記録しました。中でも正社員の有効求人倍率が調査開始以来最高となっています。(2017年4月の1.48から1ポイントUP)

     

    (出典:日本経済新聞)

     

    <都道府県間の人口移動(人)>

    (出典:総務省のē-Stat)

     

     有効求人倍率とは、求職者1人に対して、求人がいくつあるか?という数値なのですが、1.49という水準は、バブル期の有効求人倍率の最高値1990年7月の1.46を超えています。

     因みに正社員の有効求人倍率というのもありまして、これは2004年くらいから取り始めた数値なのですが、こちらはなんと0.99です。

     この数値が意味することは、職を選ばない限り論理的には全員が正社員になれるという、すごい時代が訪れようとしているのです。

     特に地方の人手不足は深刻で、今よりもさらに人手不足は深刻化していくことでしょう。

     

     

     

    1.地方の人手不足の背景(止まらない東京圏への人口移動)

     

     ”地方の方が人手不足が激しい”これはある意味当然です。なぜならば2016年、昨年も地方から東京圏への人口移動が進みました。東京圏とは、東京千葉埼玉神奈川を指しますが、東京圏に対する人口流入は11万7000人くらいであるのに対し、地方(大阪圏と名古屋圏を除いた地方)は10万6700人くらいの流出超です。こうしてグラフを見ますと、名古屋や大阪も若干マイナスなので、ひたすら東京圏に集中しているといえます。

     

     現在の地方は、もともと少子高齢化によって生産年齢人口比率の低下という人手不足があった上に、若者が東京に流出してしまっているということで、二重の意味で人手不足が深刻化しているといえるでしょう。

     ただでさえ人手不足なのに若者が東京に行くからダブルで若者が減っているということです。

     

     地方の人手不足の問題を見るに、東京一極集中が問題です。厄介なことに日本で最も合計出生率が低いのは、どこでしょうか?一番出生率が低いのは東京都です。またワースト10の中に、埼玉・千葉・神奈川も入っています。

     ということは、若い人が東京圏に来たら子供を産まないということです。日本の少子化は、「東京一極集中」と「若い世代の実質賃金の低さ」、この2つが原因で子供を産まないという状況は、変わりません。

     

     普通だったら若者が入ってくるのが多ければ、子どもがどんどん生まれていてもよさそうと思われる方、居られるかと思います。実際は逆で、理由分かりませんが、渋谷区と新宿区に女性が移ってくると、結婚しないという数値が出ています。20代と30代の婚姻率は50%を切っているのです。だから当然子供も生まれません。

     

     

     

    2.急がれる地方のインフラ整備

     

     では、少子高齢化を解消するためには、どうしたらよいでしょうか?

     

     今までの論説をお読みいただいている読者の方は、答えがわかってくると思います。

     要は、東京一極集中を終わらせて、若い世代の実質賃金を引き上げる必要があります。

     では、そのために政府は何をすべきかと言えば、地方のインフラ整備、これ以外にありません。

     

     例えば今、金沢は経済が絶好調です。なぜならば東京圏と北陸新幹線というインフラで結ばれたため、東京圏という経済商圏を市場に取り込むことができました。あれだけ経済が絶好調であれば、地元の若者は金沢に残るでしょう。むしろ東京から若者が金沢に行くという人も出てくるでしょう。(参照ブログ:北陸新幹線の開業効果について 

     

     新幹線とか高速道路網のネットワークを拡大していくことで、互いが互いに市場を担って、それを成長していくことになります。そうするとただでさえ人手不足のところに、もしインフラ整備を始めたら、猛烈に人手不足になるでしょう。いわゆるインフレギャップが生まれますが、これで問題ありません。

     

     このインフレギャップを生産性向上で埋めようとしたときに、日本は地方を中心に経済成長できます。当然、地方の若者の賃金が上昇して東京に来なくてよくなれば、子どもがいっぱい生まれて少子化が解消に向かうでしょう。

     

     

     

    3.若者の流出は、本当に悩むべき問題なのか?

     

     少し話変わりますが、地方の若者の流出が激しいことは上述の通りです。しかし、地方の若手経営者から見た場合、これは本当に悩むべき話なのでしょうか?

     「地方の若者の流出が激しい」ということは競合相手が減るということでもあります。若者が東京圏に流出したとしても、高齢者は残るため、仕事はあり続けるわけです。そこにサービスを提供する若手が居ないということは、競合相手がいないので残った若手経営者から見れば、ビジネスチャンスになるのではないでしょうか?なぜならば、仕事があり続けて若い人が居ないとなれば、ほぼ独占状態となるからです。

     人手不足だ!若い人が流出する!というとネガティブに考えがちですが、企業経営的に言えば、決して悪いことではありません。

     

     逆を考えてみていただきたいのですが、若い人が余っているという状態。これは大変です。こっちの方が絶対に大変です。

     若年層失業率が跳ね上がった場合、特に若い男性が暇を持て余すと大体ろくなことになりません。中東のテロや海外における犯罪を見れば、わかると思います。

     

     したがって今の日本は確かに地方の人手不足は深刻化しますが、これをチャンスと捉える発想を持つべきです。もし、地方経済が成長していけば、東京への人口流出も止まるでしょう。少子化も回復の方向に向かうでしょう。

     

     

     

    4.AIとドローンで人手不足を解消!(打音検査の事例)

     

     最近では「人口知能によって、AIの進歩によって、ロボットが代わりに働く時代が来るのでは?」という声もあります。まさにそれこそが生産性向上であり、第4次産業革命です。

     2012年12月に、中央自動車道の笹子トンネル崩落事故というのがありました。あのとき、道路法が改正され、日本政府や自治体や道路管理者は、全てのトンネルについて5年に一度、近接目視点検を義務付けました。近接目視点検を、より確実にやるとすれば打音検査です。

     打音検査というのは、壁を叩いて大丈夫かどうか?音で判断するというのは、すごいノウハウで職人技です。普通の一般人はできない技術でしょう。

     では、職人がいなくなったら打音検査ができないか?そんなことはありません。

     既に茨城県つくば市の国立研究開発法人の産業技術総合研究所が、いろんなメーカーと組み、AIで打音点検の音から異常を判断するという技術は開発されています。

     また、ドローンで打音検査もできるようになっていますが、こちらは技術制御システム研究所がやっています。

     

     ということは、ドローンで壁を叩いて音をAIが判断するということができるようになります。何がすごいかといえば、橋の点検やトンネルの天井の点検とか、足場がいるのですが不要になります。ものすごい効率が上がり、生産性向上につながるのです。

     

     

     そんなわけで、今日は人手不足問題を取り上げ、AIが進化したら、どんな未来になるのか?インフラ整備の打音検査をケーススタディとして紹介しました。

     AIとドローン、この2つで生産性向上をやれば、日本国民のみんなが豊かになれます。こうした生産性向上に対する投資や技術開発の取り組みを、政府が引っ張っていく必要があります。

     そういう方向に向かっている面もある一方で、外国人労働者を受け入れるということもやっているので、「それは違うでしょ!」と言いたい。移民ではなく生産性向上でインフレギャップを埋める、これを日本国民が理解すれば、日本は素晴らしい経済成長を取り戻せると思うのです。

     最後に、打音検査でAIやドローンが活用されている事例として下記の画像を、ぜひご参照ください。

     

    <インフラ構造物の打音検査>

    (出典:産業技術総合研究所のホームページ)

     

     

    <大型ドローンで打音検査作業>

    (出典:日刊工業新聞)

     


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