同化政策(大日本帝国・ローマ帝国)と植民地(欧米列強国)の違い

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    JUGEMテーマ:公共工事の経済効果

     

     今日は、同化政策と植民地は、全く次元が異なるということをお伝えしたく、戦前の大日本帝国の同化政策や、ローマ帝国の同化政策に触れ、欧米列強国の植民地とは全く異なるという立場で、とりわけインフラ整備という観点から私見を述べさせていただきます。

     

     

     

    1.八田與一が作った台湾のウサントウダム(鳥山頭ダム)

     

     よくテレビや新聞などマスコミや、社会党や共産党などの左翼系の人々の論説で、「日本が過去、アジア諸国を植民地支配をしてきた」と論ずる人がいます。日本がやってきたことと、欧米列強国がやってきたこと、これは明確に性質が異なります。

     例えば、大日本帝国が台湾や朝鮮半島を支配した際、私たちの祖先は同地の住民を「日本国民」として遇しようとしました。さらに、台湾や朝鮮半島の経済を発展させ、住民を豊かにするために膨大なインフラ投資を行いました。いわば大日本帝国のもとでは、台湾、朝鮮半島は決して「植民地」ではなかったのです。

     

     次の写真は、台湾にある戦前当時世界最大級だったとされるウサントウダムです。これは日本人の八田與一(はった よいち)が作ったダムです。以下、2015年9月に私が訪問した際に撮影した写真を掲載いたします。台湾の台中に嘉義市という町があり、そこに日本人が作ったダム、それがウサントウダムです。

     

    <鳥山頭ダム=ウサントウダム> 

     

    (2015/9/20に、杉っ子が撮影)

     

    <八田與一の像とお墓>

    (2015/9/20に、杉っ子が撮影)

     

     このウサントウダムのおかげで、台中は穀倉地帯となり、土地が豊かになり、人々の暮らしも豊かになります。台湾人の90%以上の人が八田與一の名を知りますが、日本の歴史の教科書には、八田與一は出ておらず、ほとんどの日本人は知りません。私も40代になるまで、その名を知りませんでした。八田與一が台中に、この世界最大級のダムを作り、そして灌漑施設を作ることで水田ができるようになりました。台湾は沖縄よりも南で温かい。結果、二毛作、三毛作という形でコメが獲れる穀物を中心とした肥沃で豊かな穀倉地域となったのです。

     

     

     

    2.欧米列強国の植民地政策の実態と日本の同化政策の違い

     

     さて、それに対して欧米列強国は、どうでしょうか?例えばイギリス領インド帝国において、イギリス国民がインドの住民を「同じ国民」として認識したでしょうか?絶対にあり得ません。イギリス国民にとって、インドの住民はあくまで「被支配者の現地人」に過ぎず、同じ国民であるはずがないのです。

     確かに、インドには、イギリス資本によって長大な鉄道が建設されました。とはいえ、インドの鉄道はイギリスの産業資本のために、綿花や綿製品を運ぶインフラとして整備されたのです。

     別にインドの住民の所得拡大を目的としたわけでもなければ、インドの住民を豊かにしようとか、インドに自立して豊かさを自分で手に入れてもらおうとか、考えたわけではありません。イギリス国民とインド住民とは、「違う」扱いがされたのでした。

     

     イギリスなどの欧米列強国と異なり、大日本帝国は、台湾や朝鮮半島の人々を「日本国民」にしようとしました。自分たちと同じく、「天皇陛下の赤子(せきし)」であると考え、現地の住民に教育を与えていったのです。

     

     欧米の植民地にいたっては、情報交換が活発化する「教育」を現地の住民に与えるなど、考えられないことでした。なにしろ、植民地の住民にへたに「知恵」をつけてしまうと、まとまって反乱を起こされる可能性が高まるからです。

     

     大日本帝国の場合、併合(植民地ではない)した台湾や朝鮮半島の住民は、自分たちと同じく天皇陛下の臣民であると認識しました。だからこそ、本土の日本国民と同様に教育を与え、住民を豊かにし、経済成長の基盤となるインフラを整備していきました。

     

     私は、同化政策が正しく、奴隷のように現地住民をこき使うことが悪いなどと、善悪を論じたいわけではありません。もともと自然災害が多発する島国の住民ということで、日本国民は日本国民以外の国民を他者として排除するという概念が少なかったのだと思われます。だから、日本列島以外の住民について、「彼らを植民地の民である」として、自分たちと区別する発想もなかったのでは?と思うのです。

     

     

     

    3.ローマ帝国と大日本帝国の共通点

     

     実は、歴史をさかのぼると、日本国民と極めて類似した考え方をもった帝国が、過去に一つだけあります。それがローマ帝国です。

     ローマが強大化したのは、イタリア半島中部の強国エルトリアを滅ぼして以降です。もっとも滅ぼしたといっても、別に住民を皆殺しにしたわけではありません。エルトリアを征服し、ローマ化してしまったのです。

     しかも紀元前90年のユリウス法の成立を受け、エルトリア人はローマ市民権を得ることになりました。

     ローマ帝国の版図の拡大は、基本的にエルトリア方式が多かったと言われています。征服した地域を単なる「被支配地」にするのではなく、属州をして支配して、その地域の住民にローマ市民権を与え、最終的には同化するのです。

     

    <紀元前750年から紀元前500年のイタリア半島におけるエルトリア国の支配地域>

     

     ローマ化された属州民は、次第にローマ市民として帝国の中枢で活躍します。例えば「五賢帝」の一人、ダキア(現在のルーマニア)を征服し、帝国の領土を最大にした皇帝トラヤヌスは、スペイン属州の出身です。紀元270年に即位したアウレリアヌスも、ドナウ川領域の属州(パンノニア)の出身です。

     

     また、ローマ中興の祖であるユリウス・カエサルの家庭教師は奴隷でした。 ローマ帝国時代、奴隷という負け組がいなかったわけではありませんが、意外に優遇されていたわけです。

     

     地中海の世界ではローマ帝国が衰退後、キリスト教徒とイスラム教徒が互いに襲撃し、捕らえた住民を奴隷化する時代が始まります。同じ奴隷であってもローマ帝国時代とそれ以降では「人権侵害」の度合いが大きく異なるのです。

     

     このローマ帝国と共通する日本の統治政策を見てみましょう。朝鮮半島出身者で洪思翊(ホンサイク)という朝鮮人がいます。

     この洪思翊は、朝鮮人でありながら中将まで上り詰め、戦後フィリピンで戦犯裁判で絞首刑になった人物です。洪思翊という朝鮮人は、日本の陸軍士官学校を卒業し、日本兵1000人を率いて、中国軍を蹴散らしたと言われている人物ですが、日本人としての誇りを胸に、戦犯裁判で処刑されました。

     

     また先ほどの台湾の嘉義市でいえば、戦前の1931年に甲子園で高校野球に準優勝した高校があります。その名は、嘉義農林学校(現:国立嘉義大学)です。まさに八田與一がウサントウダム建設をしている真っ最中の出来事です。

     そしてこの嘉義農林学校が甲子園の高校野球で準優勝した史実を元に、2014年に『KANO 1931海の向こうの甲子園』(私は見に行けませんでした。)という映画が放映され、映画の中では八田與一も出ています。

     

     それだけではありません。大日本帝国は1945年に台湾と朝鮮半島の男子に国政参政権を与えています。それ以前も内地に住む男子には出自に関わらず参政権があったため、朴春琴(パクチュンギム)という朝鮮半島出身の国会議員まで存在しています。

     

     さらに言えば、京城帝国大学(現:ソウル大学)や台北帝国大学(現:台湾大学)といった大学は、現在の国立大学である大阪大学や名古屋大学よりも先に作られた大学です。

     

     古代ローマ帝国は異なりますが、近代史の欧米列強国において、植民地化した国に大学を作って現地人を教育するなんて発想は、あり得ません。

     

     

     というわけで、今日は日本の近現代史を振り返りながら、日本の同化政策は、欧米列強の植民地化とレベルが違い過ぎることをお伝えしました。史実を見れば日本もまた、ローマ帝国と同様に、台湾や朝鮮半島を同化していったということがよくわかります。特に帝国大学という教育インフラを作り、本土の陸軍士官学校にも出自の差別なく入学させ、統治国が自分の手で豊かになれるようにと、インフラを作って彼らに自立させることを大日本帝国は是としてきたのです。

     もし、大日本帝国が1945年(昭和20年)に滅びなかった場合、いまごろは台湾や朝鮮半島出身の総理大臣が出ていてもおかしくなかったかもしれません。

     言語を覚えさせることで、日本人と同じように働くことができる、というこの同化政策は、現代のヨーロッパ諸国における移民政策で、自国語を覚えさせることがいかに重要であることを、学ぶことができると思います。ましてやヨーロッパ諸国のイタリアは、かつてのローマ帝国があった場所でもあります。

     歴史の史実をしっかり認識し、日本という国のすばらしさと、今起きている欧州のホームグラウンテロの事件の背景に、現代のヨーロッパの多文化主義に基づく、自国の言葉を覚えさせる=同化させる、ということがいかに重要だったか?

     言葉を強制しないために現代では就職ができず、ホームグランドテロが起こる土壌になっているということを、改めて私たちは認識し、欧州問題・移民問題についても考えていく必要があると思うのです。


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