「ホイッ!」と作られた日本国憲法とハーグ陸戦条約第43条

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    JUGEMテーマ:憲法改正

     

    今日は憲法改正について意見します。

     

     表題のハーグ陸戦条約ですが、この条約、国際法としては非常に有名な国際法の一つです。

     

     例えば、戦争時に民間人を殺してはいけない、民間人に成りすまして戦闘行為に及んだ兵士は死刑にできる、インフラ(ダムや発電所)を攻撃してはダメなど、戦争国の間で最低〇〇だけは守ろうよ!的な法律なのです。 (守らない国は多いですけど。)

     

     このハーグ陸戦条約ですが、日本国憲法とも関係があります。

     そこで今日は、日本国憲法成立の背景をお話ししたいと思います。

     

     

     

    1.ホイットニーさんが「ホイッ!」と作ったのが今の日本国憲法?

     

     日本国憲法を誰が書いたか?といえば、まず米国の占領軍(GHQ)が思い浮かぶと思います。

     GHQにホイットニー民政局長という方が居まして、自分の部下に「すべての仕事に優先して極秘裏に憲法草案を作成しろ!」と 命令しました。部下の民政局員は、6日間で憲法草案を作成し、マッカーサーに提示されました。

     

     というわけで、ホイットニーさんが「ホイッ!と」作ったのが日本国憲法です。

     

    下記は国立国会図書館のサイトから「日本国憲法の誕生」という部分からの抜粋です。

     

     

     

    上記で赤枠で囲っている箇所を時系列で並べますと以下の通りです。

     

    2月 4日にホイットニーが指示を出す

    2月10日にマッカーサーに提出

    2月13日に日本政府に提示

    2月26日にGHQが日本国憲法の草案に沿った新憲法を起草することを決定した

     

     2/4〜2/26という短い期間で憲法が作られたということで、異例の短さです。

     まさに、「ホイッ!」と作られた感じ、しませんか?

     こうしてホイットニーさんに「ホイッ!」と作られた憲法を、私たち日本人は70年間守ってきたのです。

     

     というより、米国もホイットニーもマッカーサーもこんな憲法を日本が70年間、そのまま守るとは思っていなかったでしょう。

     何しろ自国を守ることにほとんど役に立たない憲法だから。もしかしたら「憲法改正の2/3条項を使って自国を自力で守れるように改正されるかもしれない」という想定もあったかもしれませんが、現実の問題として70年間変わりませんでした。

     

     この憲法が「押し付けられた」OR「押し付けられたものでない」という論争もありますが、ハーグ陸戦条約第43条には次のような記載があります。

     

    『第三款 敵国の領土における軍の権力
    第42 条:一地方が事実上敵軍の権力内に帰したときは占領されたものとする。占領はその
    権力を樹立し、かつこれを行使できる地域をもって限度とする。
    第43 条:国の権力が事実上占領者の手に移った上は、占領者は絶対的な支障がない限り、
    占領地の現行法律を尊重して、なるべく公共の秩序及び生活を回復確保する為、施せる一
    切の手段を尽くさなければならない。』

     

     占領軍が憲法を作ってそれを押し付ける行為を違反と指摘する根拠国際法令が、このハーグ陸戦条約の第43条です。

     

     

     

    2.覇権国の米国が覇権を維持するための戦略

     

     上述の論戦の前に、米国の戦略について触れる必要があります。

     イギリスの産業革命後、米国が建国されてからは、基本的に世界の覇権国は米国です。ソ連がある時代は、冷戦時代は米国とソ連が覇権国でした。

     

     例えば、イランという国は中東で人口が多いです。イランが中東で地域覇権国になりやすい。それは困るわけです。

    もし、各地域の覇権国が伸びてきて、自分の権益が犯されるのを嫌がります。なぜならば、自分が覇権国だからです。

     そこで、イランのライバル国を支援します。それがイラクです。フセインを支援したのはアメリカです。

     

     インドも地域覇権国になる国なので、それと対抗する国としてパキスタンを支援しました。また、イスラエルもユダヤ人だけど、地域覇権国になるので、アラブ諸国と戦わせるという戦略を取っています。

     

     このように、自分を脅かすような覇権国を作らないというのが米国の戦略です。

     

     私が思うに、これは大東亜戦争で日本に痛い目に遭ったからではないか?と考えています。

     

     さて、2001年9月11日にワールドトレードセンターに民間旅客機がハイジャックされて突っ込みました。ペンタゴンもやられました。

     あのテロ事故で、3000人くらいが無くなりました。ですが、米国の人口30億人のうちの3000人です。3000人の命が軽いとは思いません。とはいえ、本当の意味で戦争になれば、もっと死者が出ます。

     

     その米国は、ジョージ・ブッシュはテロとの戦いと言い出し、あげくにイラクを潰してしまいました。結果、今の中東の混乱を招いているわけです。ISの台頭もイラクを潰したからです。

     

     テロ報復のためのイラク戦争は例外的であり、普通は自ら戦争はしないで地域国同士で争ってもらい、「米国を脅かさないでね!」「権益を侵さないでね!」というのが米国の戦略です。

     

     では、日本は米国にとってどう映るのでしょうか?

     米国にとって一番厄介な国が「日本」です。島国で海軍が強い。米国にとって一番のライバルは日本です。日本を封じ込める=米国にとって太平洋方面の一番の重要な課題と認識されていました。今もそう認識されていることでしょう。

     

     理由はどうしてでしょう?

     日本人は米国から見れば、厄介な連中です。非常に頭良くて、平均的に優れていて、軍艦も作れなかったのに、明治維新の直後にはフランスから軍艦を買って「まつしま」と命名し、日清戦争を勝利。次はイギリスから軍艦を買って「みかさ」と命名し、て日露戦争を勝利。そのうち軍艦ヤマトを作って、ゼロ戦16000機も作って「半端じゃないな!こいつら!」と思っているわけです。

     

     そこで、「憲法で縛ってしまえ!」という発想で日本を抑え込もうとしたのです。おそらく、今でも「怖い!厄介!」と思っているのではないでしょうか?

     例えば、スキーのジャンプ競技、欧米はルール変えますが、すぐ日本がトップになってしまいます。だからさらにルールを変えようとする。こうして憲法というルールで縛ろうという話なのです。

     

     とはいえ、よくよく考えれば、日本は憲法を押し付けられて主権喪失するような国ではありません。

     

     米国の基本は地域覇権国を作らないというのが戦略でした。

     近年、中国が経済的にも軍事的にも伸びてきています。中国と対抗できるのは、オーストラリアからミャンマーまでの間で、日本しかないのです。おそらく、戦後の戦略をそのままやろうとすれば、地域覇権国になろうとする中国に対し、日本を地域覇権国化して中国と争わせようとするでしょう。

     とはいえ、あまりにも支援しすぎると、「いいのかな?また日本がのし上がってくるのでは?米国の権益を脅かすのでは?」と迷う部分もあるかもしれません。

     

     

     

    3.改憲するには、機が熟していない日本

     

     さて、日本国憲法の成り立ちと米国の戦略を述べてきました。

     新聞各紙の調査では、憲法を改正すべきとそう思わないが二分しています。

     

     私は憲法改憲論者ですが、あえて言えば、主権がない状態で1947年に米国に押し付けられた憲法を、いちいち守っているのですか?という根本的な話があります。その時、押し付けられた憲法を護憲派と言って守っているのは極めて滑稽です。

     だから私は改憲すべきという意見を持っておりますが、今やるのは反対です。

     

     理由は二つあります。

     一つ目は、アメリカに押し付けられたとか、ホイットニーに「ホイッ!」と作られたとか、知らない人がほとんどであること。

     二つ目は、北朝鮮問題が深刻化しています。だから憲法9条改正だという憲法改正論者は増えているように思われます。

     とはいえ、憲法を改正しても、国民の意識が変わらなければ、絶対に何も変わらないと確信しています。

     

     日本国民が、安全保障問題とか防衛問題とかを理解して、国全体の意識が変わってきたという過程で憲法改正するべきであり、今この状況で憲法改正をやると、イギリスのブレグジットと同様に国民が真っ二つになり、まともな建設的な議論ができないような気がするからです。

     

     もっと一人一人が主権とは何なのか?安全保障とは何なのか?を考えるようになって改憲議論を行うべきであり、そうなっていない状態で、憲法改正をしたとしても何も変わらないのでは?と思うのであります。

     

     もし私がそんなこと言ったら、朝鮮半島の問題は、どうするのか?という意見があるかもしれません。私は朝鮮半島の問題は、法律でとりあえず逃げておくというしかないような気がします。

     

     

     というわけで、今日は日本国憲法について取り上げました。私は憲法改憲論者です。9条は改正すべきですが、財政規律条項を入れようとする動きには反対をしています。(憲法改正で財政規律条項を入れる動きに反対!

     我々国民は、憲法の問題を考える際、安全保障とマクロ経済などの問題を複合的に考えながら、憲法改正をやっていく必要があるものと思うのです。


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