ハイパーカミオカンデの建設費675億円の支出を惜しむ日本政府

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     今日は「ハイパーカミオカンデの建設費675億円の支出を惜しむ日本政府」と題して論説します。

     

     下記は朝日新聞の記事です。

    『朝日新聞 2019/08/22 16:30 ハイパーカミオカンデ建設へ ノーベル賞級の観測目指す

     二つのノーベル物理学賞につながった素粒子観測施設の後継となる「ハイパーカミオカンデ」を文部科学省が建設する方針を固め、来年度予算の概算要求に建設費を盛り込む。最も基本的な物質である陽子が壊れる現象の観測を目指す。陽子崩壊を発見すれば、ノーベル賞は確実とされる。
     ハイパーカミオカンデは、東京大宇宙線研究所が岐阜県飛驒市の山中に建設したカミオカンデとスーパーカミオカンデに続く3代目。巨大な水槽にスーパーカミオカンデの約5倍の26万トンの純水をため、超高感度の光センサーで、物質がぶつかったり壊れたりした痕跡を観測する。2027年の本格稼働を目指す。
     建設に7年間かけ、総額約650億円。このうち日本が約8割を負担し、残りは計画に参加を予定している国などが出す。文科省は昨年、今年度予算に調査費5千万円を計上していた。』

     

    <カミオカンデ>

    (出典:東京大学宇宙線研究所のホームページから引用)

     

     上記の通り、文科省は物体をすり抜けて飛び交う素粒子のニュートリノを検出する次世代観測システム「ハイパーカミオカンデ」を岐阜県飛騨市に建設するため、来年度予算の概算要求に地盤調査費と開発費で十数億円を盛り込む方針を決めました。

     

     2度のノーベル賞物理学賞受賞につながった「カミオカンデ」「スーパーカミオカンデ」の後継施設となるもので、2027年の完成を目指すとしています。

     

     この3台目の「ハイパーカミオカンデ」で、3度目のノーベル賞受賞が期待されているのですが、675億円の建設費が課題とされています。記事では工法を見直すことで数十億削減できるという見通しとなっているようで、文科省は妥当な計画と判断した模様です。

     

     カミオカンデは、ニュートリノという宇宙から飛んでくる目に見えない小さな粒子を測定する装置で、まだ人類に役立つかわからないので、研究を進めている段階であるとしています。これは素晴らしい研究で、宇宙空間と同じ状況を作り出します。

     

     こうした夢のある施設、夢のある科学技術振興に対して、675億円程度の費用が課題というのは、そもそも課題の設定方法が間違っています。結局、カネカネカネとやって金を使わず金を貯めることを国家までもがやっているということ。

     

     675億円かかるからお金がないといって、開発費は10億円といわれています。

     

     これはもうラーメンの代金675円に対して、10円を払っているようなもので、何で10円なの?麺が5本くらいしか入っていないラーメンでいいの?という話です。

     

     お金がないということ自体、MMT理論ではウソです。紙幣を作るのは国家であり、675億円を普通に政府支出をすればいいだけの話です。赤字国債の”赤字”という言葉が嫌ならば、科学技術国債でよいのでは?と思えるほどです。

     

     また工法を見直して支出を削減すると、せっかく削減した分が経済成長を抑制します。さらにケチケチやって、結局安物買いの銭失いとなってしまうくらいならば、しっかりと予算を付けていい施設を作った方がいいのでは?とも思います。

     

     

     というわけで今日は「ハイパーカミオカンデの建設費675億円の支出を惜しむ日本政府」と題して論説しました。

     

     

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